【2021年6月版】Googleコアアルゴリズムアップデートとは?│最新動向と知っておくべきトレンド

Googleは検索順位を決定づけるための指標であるアルゴリズムを日々細かく調整し続けていますが、中でも複数のアルゴリズムをまとめて調整を行う大規模なアップデートのことをコアアルゴリズムアップデート(またはコアアップデート)と呼びます。

ここでは2021年6月を含むこれまでのコアアルゴリズムアップデートを振り返るとともに、最新動向とSEO担当者が知っておくべきトレンドについて解説していきます。

監修者
アウンコンサルティング株式会社
マーケティンググループ グループマネー ジャー
加藤 晋

2006年4月アウンコンサルティング入社。検索エンジンマーケティング(SEM)事業で、大手BtoC・上場企業中心にコンサルタントとして従事。 2009年1月より沖縄支社に出向、現地法人運営責任者として従事。2011年3月よりグループ会社のアウンタイラボラトリーズ(株)に出向し、セールス マネージャーとしてWeb制作やインバウンド・アウトバウンドを含むセールス部門を統括。マーケティンググループグループマネージャーとして国内・海外でのインターネット販促支援にあたる。

Googleコアアルゴリズムアップデートとは?

コアアルゴリズムアップデートとは

Googleが行う複数のアルゴリズムをまとめて調整を行う大規模なアップデートのことを、コアアルゴリズムアップデートと呼びます。

サイトの品質評価を見直す「パンダアップデート」や、リンクに対しての評価を見直す「ペンギンアップデート」など、以前は特定の種類のアルゴリズムを調整するコアアップデートが目立ちましたが、近年は種類を問わず広範囲にわたるアップデートが増え、名称もアップデートが行われた年月を含むものになりました。

アップデートの事前予告、事後報告は現在、TwitterのGoogle SearchLiaisonアカウントにてアナウンスされています。

これまでのコアアルゴリズムアップデート

2019年以降だけに目を向けても、コアアルゴリズムアップデートは、2019年に3回、2020年に3回、2021年に1回、計7回行われています。

それぞれについて、TwitterのGoogle SearchLiaisonアカウントでのアナウンスとともに簡単に振り返ってみましょう。

2019年3月 March 2019 Core Update

2019年6月 June 2019 Core Update

2019年9月 September 2019 Core Update

2020年1月 January 2020 Core Update

2020年5月 May 2020 Core Update

2020年12月 December 2020 Core Update

2021年6月 June 2021 Core Update

SEO担当者が知っておくべき最新動向

直近7度のコアアルゴリズムアップデートだけ目を向けても、そこでは多角的な評価項目で様々な調整が施されています。

すべてに精通することはきわめて大変ですから、ここでは、最近のコアアルゴリズムアップデートで生まれた「SEO対策で注力すべき新しい概念」を説明していきます。

YMYL

YMYLとは、”Your Money or Your Life” の頭文字を取った略語です。お金や人生にまつわるような「生活を大きく左右するようなファクター」を意味し、近年では検索エンジンでも特に慎重に取り扱われています。

そのため、YMYL領域に該当するキーワードの検索結果には、公的機関を筆頭に、信頼性の高いサイトが上位表示される傾向にあります。サイトで専門性の高いコンテンツを公開していたとしても、サイトの信頼性が伴わなければ、YMYL領域で上位に表示されるのは難しいでしょう。

Google が作成している検索品質評価ガイドラインの中で、YMYL の具体的な例として、次のものが挙げられています。

以下、日本語にて簡単に解説します。

1.ニュースと直近イベント

国際的なイベント、ビジネス、政治、科学、技術などのような重要なトピックについてのニュース。すべてのニュース記事が必ずしも YMYL だとは限らないことは念頭に置いておくこと。(スポーツやエンターテインメント、日々の生活のトピックは通常 YMYL とはならない)

2.市民論、政府と法律

投票についての情報や、政府の省庁、公的機関、社会福祉、(離婚、子供の親権、縁組、遺言の作成などの)法律的な問題といったものを維持するために、国民に知らされる重要な情報

3.ファイナンス

投資、税金、老後プラン、ローン、銀行、保険に対する財政面での情報。特にオンライン上でユーザーが購入や送金可能なWebページ

4.ショッピング

商品やサービスの購入か調査に関連する情報かサービス。特にオンライン上でユーザーが購入できるWebページ

5.健康と安全

医療問題、薬、病院、緊急災害対策、アクティビティがどれほど危険かについての情報

6.集団

人種または民族的出身、宗教、障害、年齢、国籍、従軍経験、性的指向、性別または性同一性に基づいてグループ化された人々などに関する情報または主張

7.その他

人々の人生において大きな判断か重要な局面に関する他の多くのトピックはYMYLと見なすことができる。

フィットネスと栄養、住宅情報、大学の選択、就職など

E-A-T

E-A-Tとは、Googleがページの品質を評価するための3つの基準の頭文字を取った造語です。

それぞれの基準に置いて明確なラインは示されていませんが、ページの品質を高めるための判断基準として参考となるでしょう。

以下では各基準について説明します。

1.Expertise(専門性)

そのテーマを扱う第一人者として、専門性の高いコンテンツを提供しているかどうか。同じテーマを扱う他のページと比べて、オリジナリティが高く、ユーザーが抱える問題を解決できるような専門的な知識を提供できているか。

2.Authoritativeness(権威性)

同じテーマを扱う業界内でも知られているか、社会的に知名度があるか。数多くの外部サイトから言及、紹介されているかどうか。メディア等への露出があるか。

3.Trustworthiness(信頼性)

運営元、企業の情報が記載されているか。SSL化など、ページへのアクセスに危険はないか。他サイトからコピーされたコンテンツが掲載されていないか。

Core Web Vitals

Googleが提唱する「ウェブで優れたユーザー エクスペリエンスを実現するために重要と思われる品質シグナルの統合ガイドを提供する取り組み」のことをWeb Vitals と呼び、その中でも重要な指標となる3つを特にCore Web Vitalsと呼んでいます。

Core Web Vitalsはランキングを上下するアルゴリズムにも組み込まれる予定で、Core Web Vitalsを改善すると、サイトの品質向上やユーザーの満足度を高めることにつながり、同時に検索エンジンからの評価も高めることができます。

Core Web Vitals を構成する3つの指標は以下の通りです。

こちらも、日本語にて簡単に解説します。

1.LCP(Largest Contentful Paint):読み込み時間

Largest Contentful Paint は、ユーザーがページで最も有意義なコンテンツをどのくらい早く見ることができるかを表します。感覚的な読み込みスピードを測定し、ページ読み込みタイムラインにおいてページの主要コンテンツが読み込まれたと思われるタイミングを指します。

※引用元URL:https://developers-jp.googleblog.com/2020/05/web-vitals.html

ページの中でも重要な箇所(主にページの最上部に設置されているメイン画像や動画など)のレンダリング時間を指しているともいえます。

2.FID(First Input Delay) :インタラクティブ性

First Input Delay は、最初の入力までの遅延を表します。応答性を測定することで、ユーザーが最初にページを操作しようとする場合に感じるエクスペリエンスを定量化することができます。

※引用元URL:https://developers-jp.googleblog.com/2020/05/web-vitals.html

これはつまり、ページ内でユーザーがアクションを起こした場合の反応速度と表せます。例えば、「テキストリンクをクリック(タップ)する」「資料等のダウンロードを行う」などのユーザーがページ内で行うアクションが当てはまります。

3.CLS(Cumulative Layout Shift):ページコンテンツの視覚的な安定性

Cumulative Layout Shift は、ページがどのくらい安定しているように感じられるかを表します。視覚的な安定性を測定し、表示されるページ コンテンツにおける予期しないレイアウトのずれの量を定量化します。

※引用元URL:https://developers-jp.googleblog.com/2020/05/web-vitals.html

ページにアクセスしてコンテンツを読み込んでいる際に、予期せず画像やボタンの表示位置が変わってしまう(ズレてしまう)ことがあります。このような状況になると、ユーザーは誤った箇所をクリックしてしまう可能性が出てきてしまいます。ここでのスコアは、「影響を受けた面積」×「移動した距離」で計算されます。

おわりに

過去のコアアルゴリズムアップデートを振り返るとともに、特に知っておくべき最新動向を整理してきました。

検索エンジンのアルゴリズムは日々更新をしているため、検索結果も日々変動しています。本稿で紹介した最新動向に目を向けつつ、検索順位や流入数を絶えずウォッチし、SEO対策の根幹となる「ユーザーに役立つ情報が集まっているページなのか?」を考えて対策を施していくことをおすすめします。

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